無責任な発言をしてみる

うちの母親は、昔話となるとうちの兄弟の子供の頃の話しかしない。小学校の学芸会で姉がステージに発表しているときに、僕が姉を追っかけて一緒にステージに登っちゃって大変なことになった話は何十回もきかされた。
それでも、親は子どもの頃の話ばっかりしたがる。教育庁の研修で教わったことだけど、これにはちゃんとした理由があるんです。

子どもというのはだいたい10歳頃までは、親の愛情を求め、親は子供に愛情を注ぎ込み親子は蜜月関係にある。もう恋人同士といってもいいくらいラブラブ。
ところが10歳くらいから15歳くらいまで子供には反抗期が始まる。これは、子供の方から反抗することによって親に子離れを促すのだそうだ。でないと子供が自立できないから。
そんなわけで、特に複雑な事情のない家庭では、親から小学校低学年あたりまでの覚えてない話を延々と聞かされてることが多いと思います。

で、向かいの10歳くらいで止まってるKくん。お母さんがほぼ毎日病院にやってきて、お昼前から消灯時間までずっと付きっきりで面倒を見ている。お母さんにかかる負担は相当なもんでしょう。
でも、上の理屈からいうともしかしたら、苦労はしてても不幸ではないかもしれんとおもうんですよ。他人の家のことはわからないけどね。

いやまぁ、端から見てるだけだから実際そういう立場になったら全然違うこといってそうだけどさ。